2022-06-05健康情報・ヘルシーライフ

オーガニックと無農薬栽培の違い｜オーガニックにも農薬は使われている？

最近は、オーガニックの食材が人気となっています。オーガニックと記載されていると、何となく身体によさそうなイメージがあり、選んでいるという方もいると思いますが、実際にオーガニックはどのような商品なのかきちんと理解しているという方はあまりいないでしょう。

そこで今回は、オーガニックについてと、無農薬栽培との違いについてご紹介していきます。

オーガニックとは？

オーガニックとは、日本語でいうと有機栽培という意味になります。有機栽培とは、化学的に合成された肥料や農薬を使用しないで栽培する方法で、遺伝子組み換え技術を利用しないことを指します。つまり、環境に優しい栽培方法ということです。

オーガニックというと、身体によい商品というイメージを抱く方も多いと思いますが、自然の力を活かした栽培方法という意味合いが強くなっています。

農林水産省の基準を満たす必要がある

オーガニックや有機栽培とつけることができるのは、農林水産省が定めた食品のみです。その基準は人によって異なりますが、細かい基準を満たさなければ名乗ることが許されていないのです。

そのため、農林水産省が作成した有機JASのマークがついたオーガニック商品は、厳しい審査をクリアした栽培方法で作られたということになります。

ただ、認定をされていなくても実際に有機栽培を行っているのであれば、有機栽培と記載することに関しては制限がありません。そのため、オーガニックと謳っているからといって、すべて信用してはいけないでしょう。

オーガニックと無農薬栽培の違い

オーガニックが健康によい商品と思っている方の場合、無農薬栽培と混同している方もいるでしょう。しかし、この2つには大きな違いがあります。そこでここからは、オーガニックと無農薬栽培の違いについて見ていきましょう。

オーガニックは無農薬ではない

オーガニック＝無農薬という印象を持っている方もいるでしょう。しかし、オーガニックは化学的に合成された肥料や農薬を使わないという定義になっているので、農薬の使用自体は認められています。そのため、オーガニックでの栽培や有機栽培では、一般的にたい肥が使われています。

たい肥とは、微生物の力によって有機物を完全に分解したもののことを指します。よく使われているのは、家畜の糞を原料にしたものです。もちろん肥料は使われていますが、化学的に合成されたものや農薬は使われていないので、安心して口にすることができるでしょう。

無農薬栽培は農薬を一切使っていない

無農薬栽培とは、その名前の通り生産期間中に全く農薬を使っていない栽培方法のことを指します。このような名称だと、全く農薬を使っていないと考える方もいるでしょう。しかし、実際には土壌に農薬が残っていたり、他の畑から飛散して農薬が付着してしまうことも考えられます。

どれだけ農薬が残留しているのかという点を厳格に決める基準はないことから、現在は無農薬という表記自体が禁止になっています。

まとめ

いかがでしたか？オーガニックというと、全く農薬を使っておらず、身体によいというイメージを持つ方もいるでしょう。しかしオーガニック商品にも農薬は使われています。ただ、化学的な成分が含まれないので、他の商品に比べて安心して食べることができると感じる方も多いようです。

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