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2022-01-29健康情報・ヘルシーライフ

エピガロカテキンガレート(EGCG)のウィルスの不活化について

カテキンという言葉を聞いたことがある人は多いかと思います。

カテキンと聞くと、緑茶やポリフェノールを想像しますね

 

植物性化合物の一種であるカテキンは、ポリフェノールという植物に存在する成分の一つに分類されています。

 

赤ワインなどで有名なポリフェノールは、定期的に摂取することで、消化と脳の健康が促され、心臓病や2型糖尿病、そして特定のがんなどを防いでくれると考えられています。ポリフェノールは、果物、野菜、ハーブ、スパイス、お茶、ダークチョコレート、ワインなどの植物性食品に含まれる化合物です。

 

カテキンは、抗酸化剤として機能することができます。つまり細胞にダメージを与え、がん、糖尿病、心臓病などのリスクを高める有害なフリーラジカルを中和させます。

 

さらに、京都府立医科大学と伊藤園の共同研究で茶カテキン類による新型コロナウイルスを不活化する(感染能力を失わせる)こと を見出し、その研究を開始し、その結果、茶カテキン類がウイルスのスパイクたんぱくに結合し、細胞への感染能力を低下さ せる効果などを確認しました。また、試験管内でヒト唾液中に加えたウイルスに対しても、茶カ テキン類による迅速かつ効果的な不活化がみとめられました。

 

茶カテキン類は、茶類に高濃度に含まれます。しかし茶類を経口摂取しても血液中への移行は 少なく、特に重合したカテキン類はほとんど吸収されません。そこでお茶を飲んでも、消化管か ら吸収されたカテキン類が全身的に作用する効果は期待しにくいと考えられます。

 

一方で、お茶 を口中に含んだ時に、口腔内で唾液中のウイルスが茶カテキン類によって不活化される効果は期待できると考えられます。それゆえ、多くの人がお茶を飲めば、唾液中のウイルスが不活化され ることによって飛沫感染が減少し、人集団全体としてはウイルスの感染拡大を減弱させられる可能性は考えられます。

 

たとえば飲食店などで、マスクを外したら会話する前にまずお茶を含み飲みする(10 秒間程度口腔内全体にお茶を行き渡らせてから飲む)、といった行動を多くの人がとれば、症状のない感染者から周りの人への感染が減らせるかもしれません。つまり、お互いに他人のためにお茶を飲むという、「公衆衛生的な」使い方は有効な可能性があります。

 

現状ではあくまで可能性であり、患者さんにご協力をいただいてヒトでの試験を行わなければ、 試験管内の実験だけでははっきりしたことは言えません。現在、感染者がお茶を飲むと口腔内で お茶がウイルスにどのように影響するかについて検証する臨床研究を引き続き行っているそうです。

 

(京都府立医科大学 2021 年 6 月 15 日NEWS RELEASE より引用)

 

 

カテキンと言っても、色々あり、緑茶には約4種類、エピカテキン、(-)エピガロカテキン、(-)エピカテキンガレート、(-)エピガロカテキンガレートがあります。

 

緑茶抽出液中の主なカテキンの割合はエピガロカテキンガレートが約59.1%と最も多く、次いでエピガロカテキンが約19.2%、エピカテキンガレートが約13.7%、エピカテキンが約6.4%含まれています。

 

エピガロカテキンガレートは、強力な抗酸化能力、そして、ストレス軽減や抗炎症に対する可能性があると注目されています。

 

フリーラジカルは、反応性の高い粒子で、細胞に損傷を与えます。フリーラジカルが過剰に生成されると酸化ストレスの原因となります。

抗酸化物質としてのエピガロカテキンガレートは、酸化ストレスによる損傷から細胞を守り、腫瘍壊死因子(TNF-α)のような炎症を引き起こす物質の働きを抑制します。

 

エピガロカテキンガレート目線でお茶を選ぶと、

味や香りの面では、やはり一番茶が優秀です。うまみ成分であるテアニン、そしてカテキンなどの栄養が多く含まれるのも、一番茶です。

ですが、日照時間が多いほどカテキン含有量が増えます。二番茶は一般的に日照量の多い夏に栽培されるため、その場合はカテキン量が多くなりやすいです。

 

煎茶は新芽が出てから摘み取るまでずっと日光を浴びています。

エピガロカテキンガレートは日光を浴びるほど増加するため、煎茶に最も多く含まれていると考えられます。

 

煎茶の束を強火で加熱したものがほうじ茶です。独特の香ばしい風味が味わえますが、熱の影響でエピガロカテキンガレートが壊れる可能性もあります。

 

また、緑茶は発酵が進むほどエピガロカテキンガレート量が減る傾向にあります。

 

それらをふまえると、渋みのある煎茶ほどカテキンの量が多いと予測できます。

 

日本人の食事摂取基準にはカテキンの摂取目標量は設定されていませんが、毎日カテキンを摂り続けることで健康や病気の予防に役立ちます。

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